KAMIKATZ

上勝町

四国で一番小さな町

徳島市内から車で40分。山間の谷に人口およそ1700人のまち、上勝町があります。

里山の葉っぱをつまものとして売り出した「いろどり」の事業は、映画化もされ、全国的に知られるところとなりましたが、人口は年々減少し、町民の80%が60歳以上と、少子高齢化と過疎化が進んでおり、産業の再生化や人口増への取り組みが町の緊急課題となっております。

そんな中、上勝町はゴミゼロを目指すまちとして、2003年に日本で初めての「ゼロウェイスト宣言」をしました。

2020年までに焼却ゴミをゼロにすることを目標に、地道に10年以上ゴミゼロ・ムダゼロ運動に町全体で取り組んできました。

現在、上勝町にはごみ収集車は無く、家庭で出たゴミは自分たちで町の中心にあるゴミステーションに持ち込んで、リサイクルできるよう45分類に細かく分別するなど、町民全体にゼロウェイストの活動が浸透しております。


まず足もとから環境問題を考えよう

私たちは、この「ゼロウェイスト」の理念に感銘を受け、2011年から上勝町の地域創生活動に参画しております。

上勝の財産とも言える、ゼロウェイストという試みを内外に広く発信し、一人でも多くの方々に、このまちを訪れていただきたいと考えております。

現在行っている具体的な取り組みとして、上勝町役場と協力して老朽化の進むゴミステーションの立て直しの計画を進めております。

年間2000人以上が視察に訪れる上勝のまちにふさわしい、企業や行政団体へ向けたメインゲートとなる建物を計画中です。

また環境問題を学べる学校づくりも計画しております。この小さな上勝町から地球規模の環境問題を考える契機となるよう、シンポジウム等を開催していく予定です。

環境問題に先進的な上勝町を広く知っていただくことで、人が集まり、理念に共感した人が住み、新たな産業が生まれ、かつて林業のまちとして栄えた頃のような、活気あふれる上勝町が再びよみがえるのではないかと期待しております。