保存試験

新商品の開発や、期限設定に

一定条件下で食品を保存し、保存前と保存後の細菌数を比較することで、流通温度、期限表示の設定の指標にするための検査です。

保存温度は35℃・25℃・10℃の3段階に対応しております。


保存温度の目安は、流通の形態や販売時の温度(常温/冷蔵/冷凍など)、
試験期間の目安は、賞味・消費期限の1.5倍の日数です。

同温度・同期間の条件で、数回の試験を行うことをお勧めしております。
検査回数の設定方法については、食品の種類や期限設定によって変わりますので、ご相談下さい。


また、弊社では検査結果に基づく、保存温度や期限表示の設定など、お客様のニーズに合ったご提案も可能です。
是非一度お問い合わせ下さい。

検体数の数え方、検査料金について

食品保存試験では、弊社に検体が届いた日の菌数を初発菌数(食品を製造した段階で付着している菌数)として、保存後の結果との比較をします。

検体数の数え方は、検査する食品の数だけではなく、検査回数も含めて考えます。

例)5日後と10日後の保存状態を検査する場合
  1. 初発
    (検体到着日)
  2. 5日目
  3. 10日目

↑検査を行うのは計3回=3検体必要です!

上記条件で3項目セットの場合の検査料金

保存試験は、1日あたり500円の検体保管料が必要です。

3項目セット × 3検体 =
検体保管料 × 10日間 =
検査料金合計 =
検体量について

1検体あたり200g以上(検体量が足りない場合、検査ができない場合があります)
パウチされているものは、未開封状態が、保存試験の重要な条件です。

検査回数に充分足りる量の検体をご用意下さい。


例えば、1パック150gの検体の場合、上記条件では3検体が必要になるため、

1検体あたり 2パック × 3検体分 = 計6パック

…と、6パックが必要となります。
3検体イコール600g、ではありませんのでご注意ください。

検査項目数、検体の種類によっては200g以下でも検査可能な場合があります。
お気軽にお問い合わせください。

温度設定について

保存温度は35℃・25℃・10℃の3段階に対応しております。
流通や販売時の温度から、保存温度を設定します。

35℃ 常温で流通 例)暑い環境下に置かれる可能性がある食品に
25℃ 常温で流通 例)常温保存する食品に
10℃ 冷蔵で流通 例)オープンショーケースで販売する食品に

検査セット

基本3項目セット

一般生菌+大腸菌群+黄色ブドウ球菌

追加オプションA
  • 大腸菌(E.coli):糞便汚染の指標として、加工品の検査に
  • O157:生肉や生野菜など原料の検査、また、それらの加工品に
  • サルモネラ属菌:生肉や鶏卵、それらの加工品に
  • 腸炎ビブリオ:魚介類やそれらの加工品、塩分濃度の高い食品に
  • カンピロバクター:生肉やそれらの加工品に(特に鶏肉)
  • セレウス菌:穀類の加工品などに(あんこや麺等)
  • ウェルシュ菌:カレー等の煮込んだ食品、土壌付着の可能性のある食品、水など
追加オプションB
  • 真菌(カビ):乾物やパン・ケーキ・ジャムなど、腐敗しにくい食品に
  • 真菌(酵母):乾物やパン・ケーキ・ジャムなど、腐敗しにくい食品に
  • 乳酸菌:発酵食品の品質管理や加工品の汚染源の特定に
  • 耐熱性芽胞菌:セレウス菌などの指標に・腐敗クレーム品などの原因究明に

:検査結果が、陽性または陰性の報告になる検査項目(定性試験)
大腸菌(E.coli),腸管出血性大腸菌O157,サルモネラ,腸炎ビブリオ,カンピロバクター,セレウス菌,ウェルシュ菌

検査セットは3項目のみでも、選べるオプション付きでもご依頼頂けます。
また、オプションは何項目でも追加可能です。
検査セットの追加オプションは、項目(AまたはB)によって値段が異なりますのでご注意ください。


検体が複数ある場合は割引がございますので、ご相談下さい。

検査項目(単項目)

大腸菌(E.coli)  糞便汚染の指標として、加工品の検査に
腸管出血性大腸菌O157  生肉や生野菜など原料の検査、それらの加工品に
サルモネラ属菌  生肉や鶏卵、それらの加工品に
腸炎ビブリオ  魚介類やそれらの加工品、また、塩分濃度の高い食品に
カンピロバクター  生肉やそれらの加工品に(特に鶏肉)
セレウス菌  穀類の加工品などに(あんこや麺等)
ウェルシュ菌  カレーなどの煮込んだ食品、土壌付着の可能性のある食品、水などに
真菌(カビ) 乾物やパン、ケーキ、ジャムなど、腐敗しにくい食品に
真菌(酵母) 乾物やパン、ケーキ、ジャムなど、腐敗しにくい食品に
乳酸菌 発酵食品の品質管理や加工品の汚染源の特定に
耐熱性芽胞菌: セレウス菌などの指標に・腐敗クレーム品などの原因究明に
各種細菌の同定試験 別途ご相談ください
カビの同定試験 別途ご相談ください
酵母の同定試験 別途ご相談ください

:検査結果が、陽性または陰性の報告になる検査項目(定性試験)
大腸菌(E.coli),腸管出血性大腸菌O157,サルモネラ,腸炎ビブリオ,カンピロバクター,セレウス菌,ウェルシュ菌

検体は200g以上ご用意ください。
検査項目数、検体の種類によっては200g以下でも検査可能な場合がありますので、お気軽にお問い合わせください。

上記以外の細菌検査項目についてはご相談ください。

検体が複数ある場合は割引がございますので、ご相談下さい。

関連法規

食品衛生法および衛生規範における規格基準

詳細をまとめた微生物規格基準一覧ページをご覧ください。