第1回 食中毒

最近、『食中毒』という言葉をよく聞きますが、食中毒と一言でいっても様々です。どんな食中毒が起きているのか、そして、その予防策とは!?



食中毒の発生状況(発生件数)

食中毒の発生状況(発生件数)

 厚生労働省の食中毒発生状況によると、平成22年度は1,254件の食中毒が発生しました。


 そのうち、発生「件数」が多い順に並べると、
1位が『ノロウイルス』399件
2位が『カンピロバクター』361件
3位が『植物性自然毒』105件
でした。


ノロウイルス:インフルエンザと同じように、人間の体内で増殖し感染していくウイルスの一種です。 激しい嘔吐・下痢が起こります。このウイルスは、最近まで発見されていなかったので、検査方法も決まっていませんでした。 しかし「ノロウイルス」が発見されてからは、検査方法が確立されて、判定が容易になったので、件数として数が上がるようになりました。
カンピロバクター:動物の腸管に居る細菌ですが、家畜の屠殺・解体時に腸管が裂けて、器具や肉に菌が付着します。 生食用の肉は、菌が付かないように特別に解体処理されていますが、加熱用の肉には、菌が付いていることが多く、鳥肉の7割はカンピロバクターで汚染されていると言われています。 加熱用の肉は、充分な加熱をして菌を殺してから食べましょう。
植物性自然毒:「きのこ」などの毒のことです。


食中毒の発生状況(患者数)

食中毒の発生状況(患者数)

 しかし「患者数」で見てみると『ノロウイルス』が圧倒的です。これは、ノロウイルスは非常に感染が広がりやすく、1回あたりの感染人数が多いことを表しています。

 これらの数値は氷山の一角で、保健所に連絡していないものも合わせると、10倍以上になると言われています。


 また、過去には、
《ユッケによるO111及びO157集団食中毒事件/2011年》
 原因:腸管出血性大腸菌O111 O157
《中国製冷凍餃子中毒事件/2008年》
 原因:農薬 メタミドホス、ジクロルボス
《雪印集団食中毒事件/2000年》
 原因:黄色ブドウ球菌
などの大規模な食中毒が発生しました。 他にもカンピロバクターや、ノロウイルスによる大規模な食中毒が発生しています。

 このように、「食中毒」と一言で言っても、さまざまな種類と規模のものがあることが分かります。